観察水槽を作ろう!
魚が泳ぐ姿を観察したり、じっくり写真を撮ったりできる、そんな素敵な観察水槽を自作してみませんか? 専用の道具を使えば、写真のような小型水槽(幅180mm・奥行き40mm)ならば1時間以内で作れちゃいますよ。このページでは、これと同じ水槽を作る手順を解説します。 |
まずは材料と道具をそろえましょう 必ず必要なもの アクリル板 (厚さ2mm縦180mm横320mm) 1枚 アクリル専用接着剤(スポイトか注射器付属) プラスチック専用カッター(普通のカッターは不可) 油性ペン(極細) スケール(定規) 当て板(真っすぐな板であれば材料は何でも良い) あったほうが良いもの カッティングマット ヤスリ あると便利なもの 新聞紙 輪ゴム 以下の解説では上記全ての道具を使いますが、 「必ず必要なもの」だけで作ることは可能です。 |
それでは、さっそく作ってみましょう
まずは、なにはともあれアクリル板の保護紙を外しますが、片面だけ外し、もう片面は作業中の傷防止のため、そのままにしましょう。 |
↓
アクリル板から、各パーツは左図のように切り出すことを覚えておいてください。 正面と背面は、接着面の都合上、アクリル板の両端から切り出したほうが良いと思います。 余った部分は、魚を撮影するとき、水槽内を仕切って、完全に魚を横に向けることに使えます。 |
↓
切り出し方ですが、アクリル板にスケールをあて、油性ペンで小さな目印をつけます。 やっと目視できるくらいの小さな目印が良いです。 この寸法取りは重要なので正確に。 |
↓
新聞紙を敷き、カッティングマットを置き、その上にアクリルを置いて、いよいよ切り出しになります。 作業時の滑り防止や傷防止として、輪ゴムを置くと安心です。 |
↓
目印のところに当て板をあて、プラスチック専用カッターで切ります。切るというより、傷をつけるという感じです。 まずは軽く何回か繰り返し切り、浅い傷をつけます。あまり当て板の方向に力を入れすぎると傷がズレてしまいますので注意が必要です。 軽く傷をつけたのち、今度は強い力をいれて切り、深く傷をつけます。 |
↓
板の厚さの3分の1程度の深さまで傷がついたら、アクリル板を割ります。 結構力がいります。気合いイッパツでパキッ!と割ってください。 |
↓
割ったら、切り出したパーツを保護紙から外します。 |
↓
ひとつ切り出すたびにスケールをあて、正確に切り出せたか確認してください。 もしズレていた場合は、このあとの切り出し寸法を考え直し、修正する必要があります。 とはいえ、観察や撮影が目的ですから、1mm以内のズレであれば許容範囲内だと思います。 |
↓
上記の寸法通りに全てのパーツを切り出したら、切り口のバリをヤスリで削ります。 切り口の角を手で触ってみて、鋭くなっている部分を軽く削る感じです。 |
↓
さて、ここまで出来たら、ひと呼吸。各パーツを見て、どのような組み合わせで接着するのかイメージしてみてください。いよいよ接着作業です。 |
↓
いよいよ接着です。写真ではアクリルを下にして接着剤を垂らしていますが、実際は、接着剤の余分な垂れを回避するためにアクリルを常に上にしてください。 接着剤は、何回か試しに新聞紙の上などに出して、ポタポタと落ちる感覚をつかんでから接着面に塗ってください。 まずは側面の端に塗り、底面に接着します。 |
↓
底面との接着は、端を2mmあけて接着します。 2mmあけるのは、後で正面・背面板をつけるためです。2mmと書きましたが目分量でも構いません。 また、接着の際は当て板をあて、側面板と底面板が直角になるようにします。 この段階では仮止め程度の接着でOKです。 |
↓
底板に両側面板をつけた状態です。ここまで作ったら、正面板と背面板をつけます。 先ほどとは違い、まずは正面(背面)板を押し当て、手で押さえながら、接合面に接着剤を流し込むように接着します。必ず接着剤が垂れますので、垂れた接着剤が、うまく接合面を伝っていくように、アクリルの傾きを考えながら慎重に接着します。 |
↓
うまく接着したら、防水のため、さらに全ての接合面に接着剤を流し入れます。 そして最後に、水槽に水を入れ、水漏れが無いかチェックしたら完成です。 お疲れさまでした! |
まとめ
みなさん、うまく出来たでしょうか? 手順を写真と解説文だけで説明すると結構ややこしくなりますが、結局のところアクリルを切って接着するだけですから、慣れると30分くらいで作れるようになります。この水槽を持ってフィールドに出かけ、魚を入れて観察してみてください。目の前で泳ぐ姿に、きっと感動しますよ。 なお、水槽運搬や使用の際、傷に注意してください。ガラス以上の強度があるとされる素材ですが、ひっかき傷には弱いです。発泡材やタオルを巻くなどして、大事に取り扱うようにしてください。 |
おまけ1
ホームセンターでパイプ固定用の樹脂製パーツを買い、小型の蛍光灯を置いた例です。 これで夜間の撮影や観察が可能になります。 |
おまけ2
水槽の底板に目盛をふると、魚の全長を把握できて便利です。ただし、後で写真から全長を読むのは、屈折の関係で大きな誤差になります。水槽に魚を入れた状態で目視確認したほうが良いでしょう。 また、撮影のとき、水槽の下にある素材の色の影響を受けるのを防いだり、光のまわりを良くするために、白いシートを貼ると効果的です。ただし、直射光が強いときは黒いシートのほうが良いこともあります。 |