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アユ

全長21cm
2006/11/18UP

分類
アユ科

全長
最大で30cmを超えるが普通20cm程度

分布
北海道南部以南、朝鮮半島

管理人MKTの雑記
幼魚は水生生物を捕食するが、成魚になると岩などに付着する藻類を好むようになり、個々の成魚は自分の餌場を縄張りとする習性がある。縄張りに入ったものには体当たりで威嚇するが、この習性を利用したのが友釣り。このオトリを誘導して釣る方法は世界的にも非常に珍しい日本独特なものだ。冬に川の下流域で生まれた稚魚は海に下り、春に川を上る。川に入った個体は動物食より藻類を好むようになり、口も藻類を食べるのに適した形状になる。アユが藻類をこしとって食べることを「はむ」と言い、岩についたアユの食べ跡を「はみ跡」と言う。秋まで川の中流〜上流で過ごした個体は、秋に川を下って下流域で産卵して死を迎える。1年で寿命を終えるのが普通だが本州南部では2年目を迎える個体もいるようだ。養殖・放流が盛んで、琵琶湖などから全国へ放流される。琵琶湖の陸封型アユ、いわゆる「コアユ」はアユと同種であり、他の川に放流すると普通のアユと変わりなく生活史を送ることが知られている。琉球列島には本種はいないが近縁種のリュウキュウアユが分布している。上品な味・香り、他の川魚とは一線を画す食味であることから高級食材として扱われる。内臓のほろ苦さをも楽しむのが通の食べ方とされる。

2011.10.6

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