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ホトケドジョウ
全長5.5cm
分類 ドジョウ科ホトケドジョウ属 学名 Lefua echigonia Jordan et Richardson, 1907 全長 6cm 分布 青森県と中国地方西部を除く本州、四国東部。 生活・食性 川の中流から上流の、水が綺麗で水草が茂るような場所を好む。未成魚は底を這うより中層を浮遊していることが多い。主に小型の水棲動物を捕食する。産卵期は春〜初夏。 特徴 口髭は4対で計8本あるが、そのうち3対6本は上唇にある。頭部がやや扁平し、体形はずんぐりしている。鰭や体表のいたるところに小黒斑が散在する。 管理人MKTの雑記 極めて珍しいドジョウ類。年々数が減っている。内陸地方では『かみさまどじょう』とも言われるようだ。小型個体は表層をフワフワと遊泳している。水質汚染に弱いからだろうか、綺麗な水が流れる川、または湧水地にしかいない。2個体を自宅で観察したが、かなり貪欲で、成魚になると全長2cm程度の小魚なら食べてしまう。また、水槽に指を入れるとコイのようにしゃぶりついてきたりする。この貪欲さ、つまりは生息環境さえ整えば自然と増える魚なのではないだろうか。各地方においては、悪食かつ水質汚濁に強いコイを川に放流し、無理に環境の指標に仕立て上げるよりも、このような精細でデリケートな種に着目してほしいと願う。 2013.1.5 |