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キタノメダカ
全長3.5cm 雄
分類 メダカ科メダカ属 全長 4cm 分布 青森県から福井県にかけた日本海側 生活・食性 流れが緩やかな川、沼、水田などにすむ。植物プランクトンや動物プランクトンを食べる雑食性。産卵期は春〜夏。 特徴 口は受け口。雄の臀鰭は雌より大きい。背鰭が尾柄部近くにある。雄の背鰭の鰭膜は軽く湾入する。体側後半は網目状の黒い色素胞を形成する。尾柄部の弓状の黒い色素胞は不完全。 食利用 普通は食用にしない。 管理人MKTの雑記 山形県の在来種。古くはメダカ、近年までメダカ北日本集団とされていた。山形県における生息数は極めて少ない。たまに「メダカを沢山見た。」と人に聞くが、採捕してみると99.9%はオイカワやアブラハヤの幼魚である。山形県の川は流れが速く、キタノメダカが居着ける場所は無いに等しい。昔はどこにでも沢山いたと聞くこの魚、今は局所的に細々と生きている。そして、どの水域も簡単に全滅してしまう環境だ。ペットショップ、脳天気な飼育マニアに知られないようにしなければならない。古くはメダカとされていたこの魚、北日本(日本海側)と南日本(太平洋側)の集団に大別され、それらにそれぞれキタノメダカ、ミナミメダカと和名が提唱された。ちなみに山形県と宮城県のメダカは別種となる。このキタノメダカは穏和でデリケートな性格。ゆえに飼育は容易とは言い難い。山形県には外来のミナミメダカが移植された場所もあり、メダカ類が居れば保護すれば良いという簡単な話でも無い。難しい。 2013.6.21 |