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シロギス


全長14cm

分類
キス科キス属

学名
Sillago japonica Temminck and Schlegel,1842

全長
最大30cm

分布・生活
北海道南部〜九州の沿岸、朝鮮半島南部〜台湾の沿岸。砂地のある海底を餌を求めて活発に泳ぎまわる。ある程度の集団性がある。産卵期は初夏から秋にかけて何度かある。海水温が上昇する夏には波打ち際近くの極々浅い場所までやってくる。

特徴など
パール色の体色、細い体形、長い吻などのほか、特に特徴らしい特徴は無いが、山形県においては類似した種がいないので間違わない。南方にいる近縁のアオギスやモトギスなどは腹鰭が薄っすら黄色いがシロギスは無色透明。

食利用
誰でも知っている美味な食材。天ぷらが代表的だが刺身もうまい。ただし、身の傷みが早いので保冷に気を使いたい。天ぷらの場合は硬い鱗をしっかり落とすこと。

管理人MKTの雑記
ぐんっ!と一発目にアタリが明快で、リールを巻いているときもゴツン!ゴツン!とした引きが釣り人には心地よく、シロギス釣りのファンは多い。砂地ならばどこにでもいるが、低水温時は深場に落ちる。シロギスは砂浜と決め込んで狙う人がいるが、春から初夏のシーズン初期は水温が低く厳しい。水温と気温を見極めて狙いたい。酒田市周辺の砂浜は遠浅で、遠投だけでは厳しい場合がある。また、海が荒れると釣れないので穏やかな日に狙いたい。遊び半分でもポロポロ釣れるが、まとまった数を狙うとなると難しい。敷居は低いが奥の深い釣りだ。夜中の置き竿には大型がくる。大型を揃えたいならば夜釣りが有利だ。大型になると竿をひったくるような強烈なアタリがくるので、固定が甘い置き竿は海へドボン!だ。

日本においてキスの仲間は他にアオギス、モトギス、ホシギス、アトクギスがいるが、山形県には本種シロギスのみ生息している。なお、アオギスとアトクギスは絶滅寸前であることを知識として覚えておきたい。

尾鰭の上下縁が黒い個体がいる。黒いタイプ、黒くないタイプがそれぞれまとまって釣れることが多い。まだシロギスには内包された謎があるのかもしれない。
2017.7.9

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