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ネズミゴチ


全長14cm 雌 背面

分類
ネズッポ科ネズッポ属

学名
Repomucenus curvicornis (Valenciennes,1837)

全長

最大で全長25cmほどになる。雄のほうが大きく育つ。

分布
新潟県以南、宮城県以南〜南シナ海

特徴
雌の第一背鰭には大きな眼状斑があり、雄の第一背鰭は縁付近が黒い。雌の臀鰭は白地に黄色斑点があり、雄の臀鰭は全体的に黒い。雄と雌では斑紋が違う、いわゆる性的2型を有する種。
関東地方以南の太平洋側で雄の第一背鰭に青い斑点をもつ個体が稀に見つかり、研究がすすめられている。

食利用
刺身や天ぷらにして美味

雑記
分布域は日本海側で新潟以南とされるが、昔から山形県にも普通にいて珍しい魚ではない。漁港などの内湾に多い。ふつう釣り人たちは俗称で「メゴチ」と呼ぶが、標準和名でメゴチというとコチ科の南日本に生息する別種を指すので俗称と標準和名の違いには注意。ネズッポ科の仲間は姿が酷似しており、専門家でも瞬時に種を同定するのは難しい。ネズッポ科の何であるかを同定するためには、各鰭の模様、体の模様などを見比べる必要がある。砂地を好み、シロギスと似たような場所に居る。釣期は初夏〜秋。料理としては天ぷらが有名だが、刺身も身がコリコリした食感で、ほんのり甘くて美味。特にネズミゴチはネズッポ科の中では最も美味とされる。体表の粘液がやや曲者だが、調理のときに無理に落とす必要はない。刺身であれば最後に水で軽く身を洗えばよい。

2019.3.17

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ネズッポ科たちを 背面で比較
 
ネズッポ科たちを 頭部で比較

ネズッポ科たちを 第1背鰭で比較

ネズッポ科たちを 第2背鰭で比較

ネズッポ科たちを 尾鰭で比較

ネズッポ科たちを 臀鰭で比較



ネズミゴチの捌き方






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